Sunday 16 February 2014

短冊 辞世の句



 さて、やっぱり最後は、ほぼ皆死んでしまうので、切腹のセットの1つとして辞世の句の短冊があるのは最初から想定されていた。アサノは特に先に逝くので、そこから始める。
日本で習字をすると、私の教室では仮名文字は中学入学と共に始まる。他にも色んな興味が出てくる頃で、私もそんなに一生懸命習わなかった。先生の先生は仮名文字に特に情熱を持っていらしたので、今思うともったいない限り。
漢字とかなり違う。字も違う。変体仮名を使うと、連綿のコンビネーションは無限大にある。私はまだまだ勉強不足です。先生に怒られそうです。


オオイシはアサノの無念な句に比べると、事を成した後の清々しい感がある。出だしが「楽しいなあ」だもの。大好きだった。







そしてカイ。
実際、カレは天狗に育てられ、まともに字が書けたのだろうか。句を詠むということができたんだろうか。でも台本には英語で辞世の句が書かれてあった。きっとどこかでいつか必ずあなたと会いましょう、と。

古文の勉強ももっとしておけば良かった。これを頑張って俳句風に言葉を変換して、普通に書き流したところ。





そこから変体仮名を組み合わせる。
無限大な組み合わせ。










アサノやオオイシのお殿様な大らかな感じと変えて、ちょっとひっかかった風にしてみた。
けどまあ画面にはでてないんでしょうけど。




元禄の頃は色々面白い作風の短冊があった。太い細いがはっきりしていて、太いところはとてもたっぷりしている。古筆で勉強する万葉がなと比べるととてもコンテンポラリーな感じだった。

そして四十七士分、辞世の句はちゃんと残っている。だいたい皆すっきり納得して逝ってる感じだけども、オオイシの楽しそうな感じに勝つ句はない。侍らしいのがほとんど。チカラもフィルム中では助かったけど、ほんとは辞世の句がある。語り尽くせなかったのは、父オオイシとだろうか。
これ、やっぱり再び47人分、英訳をラフにした後で「クリア」しないといけなかった。でも主役級以外はきっと、誰が誰の短冊を持ってたか、ぐちゃぐちゃだったに違いない、、、。

筆蹟を変えて書いてみるのは、血判書を作る時に役立った。それはまたこんど。




No comments:

Post a Comment